部下を引っ張る統率力

ある禅僧の言葉に、”心頭滅却すれば火もまた涼し”とある。その意味は辞書によると
”どんな苦しみも精神を鍛え超越すれば苦しみは感じない”と出ている。

人間の心の有様を述べていると思うが、上辺の知識と技術だけに固執している人はこうした
人間としてのパワーがない、信念が欠如しているからです。
念ずれば岩をも通すという強い意志力が行動を生み出し、多くの人の共感を生む。

人間は何のために働くのであろうか、例えば、生活のため、家族を養うため、将来、自分の店を持ちたいため、幸せに暮らしたいため、自分の能力を向上させたいため、
社会に役立ちたいため、自分の好きなことをしたいため、社会を知りたいため、いろいろな生き方をしている人達と出会いたい、みんなと一緒にすごしたいため、などそれぞれに思いや願望を仕事に託している。

マネージャーは経営者の立場になって考える人であると同時に、部下の立場になって考える
人でもなければならない。部下のそうした願望などにも思いを致す必要があるということである。

人間は信頼している人から中途半端な扱い方をされたり、自分の期待に反するような言葉を
聞かされたり、軽蔑されたり、軽視されたりすることを恐れる。

各人の生活における願望の実現と、企業での仕事の目的、目標の達成とは必ずしも合致しない。しかし、各人の願望にもこたえていこうとする強くて優しいリーダーこそが望まれる。

どんな、人間でも本当は組織の歯車になりたくないのであり、まして機械の部品などではないということを、マネージャーはしっかり認識しておくことである。

マネージャーが経営者から信頼を勝ち得たいように、部下はマネージャーの信頼を得たいのである。



店は毎日、開店して閉店するまで、清掃にしても料理を作ることも、お客様をお迎えしてサービスすることも、いってみれば平凡なことのくりかえしである。しかし、その平凡なことが確実に遂行されなければ、店の維持すらおぼつかない。

店もマネージャーも、立ち止まっているわけにはいかないのである、飲食店において一日中
事務所の机に向かって過ごすマネージャーはいない。仕事をしながら考え、考えながら仕事をする、そこで人間を行動力に駆り立てる原動力とは何か。


体が不調で健康でなくなると、行動しようとする意欲がなくなるだけでなく、思うように行動できない。マネージャーがいつも病気がちであったり、暗い顔をしていると、そのことだけで
周囲に影響を及ぼし、部下のやる気がダウンして、店に活気がなくなる。

病気は誰でもかかる、肝心なのは予防である、自分で日頃の健康管理には十分注意を払い、場合によっては体を鍛えるトレーニングも必要である、健康を害して自分の実力を発揮できないほど悲しいことはない。

お客様のことを真剣に考え、お客様に喜んでいただこう、満足していただこうという燃える心がなくなったら終わりである、お客様を売上高を運んでくる人としか扱えなくなってしまったり
横着だったり、だらしがなかったり、飽きっぽかったりする人や人に対して冷たかったりする人はマネージャーになれない。

人間が行動する時最も強いバネになるのは、自分がこうどうする結果、得られるだろうことが
心にはっきり描け、積極的な考えを持てることである。

マネージャーは先の見通しををつけることが必要である、どんな、結果を描くか、また、どんな結果を描きたいのか、洞察力やある種の勘を働かせる。
そして、結論を自分の心に描いたら、計画を立てて行動に移すことである。














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