マネージャーの役割

マネージャーが部下の指導や育成をするということは、社会人としてのしつけだけではなく、
店の仕事に関する作業基準を正しく伝え、部下がただちに行動できるように、手助けしていくことである。
店によってはおおよその理念と方針、目標、目的はあっても、明確なマニュアルがない時もある。そういう場合は、マネージャーがやってもらいたい部下に、やってもらいたい方法を具体的に伝えてゆく。
しかし、部下の育成はマニュアルを厳しく教えるだけで十分というわけではない。
各人のテーマや目標に対して相談にのり、個人が抱える問題にも根気よく付き合い。
部下自身が自己啓発を図れるように、環境やチャンスを与えてゆく。
部下に対してどこまでも愛情を持って対処してゆけるマネージャーが、現代の良き指導者である。

マネージャーが部下に対して親身になり、関心を示し、個人の相談に乗ってくれる人であるなら、マネージャーに対する信頼感から店や会社への帰属意識を育むことになる。

反対にいばりちらしたり、重箱の隅をつっつくような注意をし、正しい判断ができずいたずらに
部下の干渉をしたり、前向きな姿勢がなかったら、部下はマネージャーに信頼をよせない。
マナージャーは部下から慕われ、仰がれる、良き指導者になることである。




マネージャーが自分の意思や部下が必要とする情報を伝達することは、簡単に思われるかもしれないが、実際には思うように話せなかったり、また、意図どうりにとってもららえなかったりして、伝わらないことも少なくない。人間が持つ理性の中に感情が入り込んで、正しく伝わらない事があるからである。

コミュニケーションと言うと、単に言葉だけを浮かべる人もいるだろうが、一般には通信、伝達
のことを指す。

人と人との直接的なコミュニケーションの要素を分析してみると身体的な面、顔の表情、
身だしなみ、態度、動作、姿勢、言葉などがあげられる。

もう一つは精神的な面、素質(生まれ、育ち)、性格、能力、教養、生き方、将来の希望、
などがあげられる。

さらに社会的な面、学歴、職業履歴、キャリア、所属、年齢、地位、環境、などがある。
これらの要素を交錯させて相手とのコミュニケーションを図るが、すべての要素がバランス良く調和がとれていればよいというのではなく、実はどれにウエートをかけるかが大切である。

例えば、マネージャーの身だしなみが、大きな関心を引くことになる場合がある。
部下の服装をチェックする時、自分のシャツのボタンが取れていたり、汚れていたりすれば
それだけで伝達の効果はなくなる。

また、マネージャーの顔つき(表情)や自然なしぐさのなかに、その心証を読み取ってしまう部下もいる。

ともかく、マネージャーが部下に何も話さない、話せない、何も話したくないでは、仕事が遂行できなくなる。”初めに言葉ありき”を引くまでもないが、部下がわかりやすく、行動しやすいように伝えたい。

命令はもう古い、現代ではマネージャーが威圧するような大きな声を出したり、人を見下した
ような態度で命令すれば、部下はマネージャーを恐れを抱くことがあっても真に耳を傾ける
事は少ない。

部下の感情を無視した一方的な伝達は、マネージャーのコミュニケーション能力が疑われる
だけではなく、部下が正しく内容を理解できず混乱するばかりである。マネージャーは部下が自分から耳を傾けざるをえないようなコミュニケーション力を身につけることである。









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