タイミングよくお客様を誘い込む

店の中から観察し声かけをする、どんな店舗でも入り口の印象は大事です、
お客様の第一印象が決まるのですから、入り口にはその店の情報が集約されていなければ
なりません。
おしゃれな店構えだったり、居酒屋だと古民家風の飾りつけなど、前を歩く人の目線をもらえる作りにしなければなりません、最初の一歩は見ていただき、そして、立ち止まっていただき
入店していただく、その演出方法はさまざまです。
しかし、何といっても活気は人から生じます、例えば、デパートの食品売り場では
呼び込みが行われており、お客さまを集め、活気を作っています。

ある飲食店で、お昼をだいぶ過ぎた頃、裏通りに立ち並ぶ中華料理店のランチメニューが
がふと目につき、立ち止まってメニューサンプルを見比べていました。
すると、店のガラスドアーが開き、エプロン姿の女性が笑顔で身を乗り出し”どうぞ、
中にもありますから”と誘い込みます。
一瞬、”まだ、ここで食べるかどうか決めてないのに”と思いましたが、まるで開かれた
ドアーに吸い込まれるように入店してしまいました。

この店員さんの様子を見ていると出入り口付近にあるレジ番をしながら、ガラス越しに外を
見ています。なるほど、彼女は、外のテーブルに置いた”本日のランチメニュー”のサンプル
を通行人が見て立ち止まった瞬間に、ドアーを開けて”中にどうぞ”と声をかけていました。

店内から見られているとは知らず、メニューを見て迷っている人は、この絶妙なタイミングの
声かけに引きこまれてしまうのです。この女性のたくましさを感じました。



好き嫌いが分かれるものは確認する、”おでん”というのれんが下がった小料理店の
ランチメニューが目につきました。店頭の黒板にはおでん定食、焼き魚定食と書かれていま
す。ガラッと戸を開けると”いらっしゃいませ”の明るい声とともにえびす顔のおかみさんが
迎えてくれました。カウンター席が8席ほどの小さな店です。

焼き魚定食を注文しました、ランチは漬物、付け合せ、味噌汁つきでそれぞれがおふくろ
の味です。

寒い日だったので、おでん定食も人気がありました、おでん定食を頼むお客様とカウンター
内のおかみさんとのやりとりには、次の3パターンあることに気づきました。

①おでんは何にしますか?
②大根が良く煮えていますけど
③みつくろって入れましょうか?

さてこの三通りの言い方をどう思いますか?

①は一般的ですが、お客様との間にちょっと距離を置いた感じがします
②は、本日おすすめの具でしょう。
③はすでに信頼関係が成立している間柄のようです。

お客様の様子を見ながらお好きなおでんをお出しするおかみさんの接客に感心させら
れました。



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